第3回 OpenAPI Generator 利用時の Generation Gap パターンの適用
庄司です。 前回はドメイン駆動設計の話題を中心に説明しました。 今回は OpenAPI Generator の使い方について説明します。 説明する OpenAPI Generator のバージョンは 6.0.0 です。 OpenAPI Generator はさまざまな言語とフレームワークに対応したクライアントサイド、サーバーサイドのコードを生成します。OpenAPI Generator 自体の実行は Java を使います...
記事を読む何となくは通用しない(カイ2乗適合度検定)
取り得る状態が「はい・いいえ」など2つのみのデータの検定(2項検定)を以前のブログで扱いましたが、今回は「多値」データの検定についてご紹介します。 カイ2乗検定とは # 取り得る状態が「はい・いいえ」など2つのみの場合は「2項検定」を使用しましたが、状態が3つ以上の「多値」データである場合の検定は「カイ2乗検定」を使用します。 t検定がt分布を利用した検定であったように、カイ2乗検定もカイ2乗分布を利用した検定です。 t分布は”平均”を扱いますが、カイ2乗分布は”分散”を扱います...
記事を読むWebAuthn でパスワードの無い世界へ
庄司です。 複数のサービスにアクセスするための異なるパスワードを記憶しておくことは困難で、結果としてパスワードを使いまわすといったセキュリティリスクの高い行動パターンをとりがちです。 最近のスマートフォンやPCでは指紋認証や顔認証のような生体情報を用いた認証が可能になっています。このようなデバイスを活用してより安全性の高い認証の仕様として、FIDO2 (WebAuthn) があります...
記事を読むJava17にBump upしてみた - 使った/使わなかった新機能(後編)
Java17にBump upしてみたの後編の今回は前編で紹介できなかった3つの機能を紹介していきます...
記事を読む君子は豹変すべし(ベイズ更新)
「君子は豹変す」という諺があります。 ”豹変”という言葉を聞くと「考えをコロコロ変えて主義主張が無い」ような悪いイメージがあるかも知れませんが、諺の本来の意味は「(出来る人は)過ちを速やかに改め、自らを一新する」であり良い意味で使われるものです。 昔のドキュメンタリー番組で優秀なプロジェクトマネージャが「決断しないで後悔するよりも、決断して後悔する方を選ぶ」とおっしゃっていました。 今回は逐次情報を得ながら自身の持つ”信念”を更新していく「ベイズ更新」についてお話しようと思います...
記事を読むSpring Boot と Apache Camel の統合
庄司です...
記事を読むCypress Component TestingでVueコンポーネントの単体テストをする
E2Eテストのフレームワークとして有名なCypressですが、コンポーネントテスト(Component Testing)機能もあります。 このコンポーネントテストは2021-04-06にアルファ版として導入されていましたが、2022-06-01のCypress v10のリリースでベータ版に昇格しました...
記事を読むGitHub Actions - 再利用可能ワークフローと手動トリガーで入力値の扱いを統一
これまで、GitHub Actions の手動トリガー(workflow_dispatch)では、入力値を扱う際、github.event.inputs.foo のように event コンテキストから値を取り出す必要がありました。 以前紹介した再利用可能ワークフロー(workflow_call)では、入力値を inputs.foo のように inputs コンテキストから取得します...
記事を読む選択された結果を分析する(2項検定)
皆さんは仕事やプライベートで「アンケート」への回答を求められた経験をお持ちだと思います。 アンケート回答方法としては複数の選択肢から選ぶもの、点数を付けるものなど様々でしょう。 回答する側から言わせてもらえれば、手間のかかるアンケートだと回答する気力が失せるので、回答の選択肢が「はい・いいえ」くらいの簡単なアンケートの方が応えやすいですね。 過去、大手フリマサイトの購入者・出品者の評価は「良い・普通・悪い」からの3択でしたが、現在は「良い・悪い」の2択になっているようです...
記事を読む第2回 イベントストーミングとドメイン駆動設計の戦略的設計
庄司です。 この記事は、「第1回 OpenAPI Generator を使ったコード生成」の続編です。 この記事のコードは、GitHub リポジトリに置いています。 前回の記事では、簡単に Spring Boot アプリが作成できるということを強調するためにシンプルな構成のコードにしていました。 ここで、少し現実感を持つために、このアプリケーションを利用するストーリーを描いてみます。 現在、ある宇宙船の設計を行なっています。人類が多惑星種となるために、この船には冬眠カプセルが装備されています...
記事を読むAmazon ECRのライフサイクルポリシーで開発環境向けのイメージのみ削除する
つい先日、EKSを利用している社内システムで、とあるPodが起動できない障害がありました。 単純な原因でしたが、恥ずかしながらECRのライフサイクルポリシーに関して理解できていなかったので、ここでは自戒の念を込めて投稿します。 原因 - ライフサイクルポリシー # 問題のPodの状態を探ってみると、PodからコンテナイメージのPullに失敗しているようでした。 さらに失敗原因を調べてるみると、コンテナレジストリ(ECR)に対象のイメージが存在していませんでした...
記事を読むコンテナ内から Rancher Desktop のホストに接続する方法
庄司です。 Rancher Desktop で実行しているコンテナ内からホストにアクセスしたくなる場合があります。 コンテナはそれぞれ固有のIPアドレスを持っています。コンテナをグルーピングして特定のコンテナ間でセキュアな通信もできます。これを応用してサイドカーパターンなどが実現できますが、逆にいうと、コンテナからホストにアクセスしたいと考えて localhost を指定してもそれは単にコンテナ自身をしているということになります...
記事を読む転ばぬ先のベイズの定理
前回のブログ記事でベイズ統計について簡単にご紹介しました。 今回はベイズ統計の基本中の基本である「ベイズの定理」について私の理解した範囲でご説明したいと思います。 ベイズの定理とは # ベイズの定理は以下の式で表されます。 ここでAとBは事象であり、式として成立するためにP(B)は0ではないです。 P(A|B)は「Bを前提としてAが発生する確率(事後確率)」を示します。(条件付き確率) P(B|A)は上記の逆で「Aを前提としてBが発生する確率」を示します...
記事を読むJava17にBump upしてみた - 使った/使わなかった新機能(前編)
LTSのJava17が2021年9月に正式リリースされ9ヶ月経ちました。新しもの好きだけどハマるのも嫌いな私は様子見をしていましたが、気がつけばパッチバージョンも3に上がっている[1]ことから、そろそろ使ってみるか!ということで別の記事でも紹介しているMicroProfileのリファレンスアプリをJava11からJava17にBump upしてみました...
記事を読むElectron アプリの E2E テストを Playwright で書く
Electron アプリの E2E テストフレームワークとして Spectron というプロジェクトがありましたが、今年の2月に非推奨になりました。 Spectron 非推奨通知 | Electron Spectron が Electron のリリーススピードに追従できなくなってるというのは知っていましたので、「やはり。」という感想でした...
記事を読むSealedSecretsでKubernetesコンテナのシークレット情報をGit管理する
GitOpsが普及し、アプリケーションのソースコードだけでなく、インフラを含めた全ての構成情報をGitで管理して、ランタイム環境と同期を取ることが一般的になってきました。 そんなときに常に悩みの種となるのはシークレット情報です。 一般的にプロジェクトの資材にはデータベースのパスワードやAPIトークン、各種証明書等、Git管理に適さないものを含みます...
記事を読むTelepresence - EKSのワークロードをローカル環境でデバッグする
クラウド環境で動作しているアプリケーションのデバッグはどうしていますか? ローカル環境であれば、ローカルプロセスで起動したアプリに対してお気に入りのIDEで簡単にデバッグできますが、クラウド環境の場合はそうはいきません。 デバッグ用のコードを埋め込んでデプロイして、原因が分かったらコードを修正して、再びデプロイして。。...
記事を読む第1回 OpenAPI Generator を使ったコード生成
庄司です。 REST API の仕様を記述する OpenAPI Specification があります。この仕様では、JSON または YAML で API の仕様を記述します。 この業界標準の仕様で API を定義すると、開発に利用しやすいフォーマットされたドキュメントの提供やテスト用のモックを提供できます。 この定義を使うツールに OpenAPI Generator があります...
記事を読むベイジアンの逆襲
皆さんは「ベイズ統計」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 私が統計学を勉強した時は、統計と言えば「記述統計」か「推計統計」のことでした。 なので最初にベイズ統計という言葉を聞いた時も「ベイズ?何それ美味しいの?」っていう感じでした。 近年はベイズ統計やベイズの定理、ベイズ確率などの言葉を頻繁に聞くようになりました。 ベイズの理論を使って実用化されている物には「迷惑メールの振り分け機能」などがあり、様々な分野で利用されているようです...
記事を読むセキュリティソフト ESET を利用している環境で Rancher Desktop (lima) を使う
庄司です。 皆さんは mac でセキュリティ対策ソフトウェアに何をお使いでしょうか。私は ESET を使用しています。 ESET のファイアウォール機能を有効にして Docker Desktop の代替として Rancher Desktop や lima を使用していると、イメージを pull するときにエラーが発生し困ったことがあり、その回避方法について調べてみました。 --> Warningこの記事では、ファイアウォールにアプリケーションを許可する方法で回避する手順を示しています...
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