チェックリストの形骸化を防ぐ!デキるPMの再構築術と7つの改善策
はじめに # あなたの現場では、チェックリストがただの“儀式”になっていませんか? チェックリストは本来、業務の質を保ち抜け漏れを防ぐ強力なツールです。 しかし、次のような兆候がある場合は要注意です。 チェックリストを埋めるだけになっている 項目が多すぎて形だけチェックしている チェックの理由が説明できない 当てはまる項目があれば、この記事がきっと役立ちます。 この記事では、チェックリストがなぜ「肥大化」や「形骸化」するのかを解説します...
記事を読むVS Codeで始める!わかる&できるC#開発環境の構築【2025年版マニュアル】
みなさん、C#の開発には何を使っていますか。仕事ではおそらくVisual Studio Professional、プライベートではVisual Studio Communityが定番ですよね。 C#の開発環境として定番のツールはVisual Studioですが、もしかしてVS CodeでもC#の開発ができるのでは。そう思って調べてみたら、やはりできました。 この記事ではVS CodeでC#の開発環境を構築する手順を解説します。基本的には拡張機能をインストールしてコマンドを打つだけです...
記事を読む豆蔵デベロッパーサイト 2025年4-6月のサマリー
今年は梅雨明けが早かったですね。2025年度第1四半期のサマリーです。 記事数・執筆者数 # この3ヶ月で58本の記事が投稿されました。記事数としては最近になく多かったと言えるでしょう。記事総数は769になりました。新たに2名が執筆デビューし、累計66名になりました。 春の新人向け連載2025開催 # 昨年4-6月に新人向けの(不定期)リレー連載を春の企画として開催しましたが、今年も引き続き開催しました...
記事を読む【IT業界雑学】「2つの正義」が交わるとき:ソフトウェアに潜む標準分裂の正体
はじめに:業界に潜む「2つの標準」問題 # ソフトウェア開発の世界には、仕様や動作が2つに分かれる“標準の分裂”現象がしばしば存在します。 「どっちが正しいの?」という話になりがちですが、実際にはそれぞれ歴史的・技術的背景があるだけだったりします。 今回は、そんな「2つの標準」にまつわる例をいくつか紹介します。 配列って「0」から?それとも「1」から? 〜使う言語で変わる“常識”〜 # プログラミング言語によって、配列の添え字(インデックス)の起点は大きく3つのパターンに分かれます...
記事を読む「問題解決」と「課題達成」どう使い分ける?─新人プロジェクトマネージャー向け:“守り”と“攻め”の思考法
はじめに # 以前の記事では、「事実」と「真実」を見極める大切さを学びましたね。 プロジェクトを進める中で、時に迷うことはありませんか。 「目の前の問題に対処すべきか」 「それとも、もっと高い目標を目指すべきか?」 悩みの本質を見極めることが、成功の分かれ道になります。 そこで今回は、状況に応じて使い分けたい2つの思考法をご紹介します。 それが 「問題解決型」と「課題達成型」 です...
記事を読む「問題」を診て「課題」を処方する ― 新人プロジェクトマネージャーがSOAPに学ぶ、問題解決の「型」
はじめに # 新人プロジェクトマネージャー(PM)の皆さん。 プロジェクトの進行中に「うまくいかない原因が分からず、どうすればいいか悩む」ことはありませんか? トラブルの根本原因が特定できず、適切な対策を打てずに時間だけが過ぎる。 そんな漠然とした不安を抱えることもあるでしょう。 この記事では、プロジェクトの不調を『病い』に例えます。 お医者さんのように問題を診断し、解決策を処方するための思考法と「型」を紹介します...
記事を読むSpringの小話 - ServiceConnectionのオレオレ対応
Spring Boot 3.1からTestcontainersとの連携がしやすくなるServiceConnection機能が導入されました。使ってみると「これは便利だ!」と感じたのですが、対応しているのはPostgreSQLなど一部のミドルウェアに限られています...
記事を読むSpringの小話 - Testcontainersの連携機能を理解する
ネット上のサンプルを見ていると、@Testcontainersアノテーションが付いていたり付いていなかったり、コンテナインスタンスのアノテーションが @Container だったり@Beanだったりと、どうやってTestcontainersを使うのが正解なのか迷うことが多いのではないでしょうか。どこまでがTestcontainers本来の機能で、どこからSpring Bootの連携機能(spring-boot-testcontainers)なのか、初見では分かりにくいですよね...
記事を読む「問題」と「リスク」の違いから始める ― 新人プロジェクトマネージャー向け:はじめてのリスク管理ガイド
はじめに # 以前の記事では、「問題」と「課題」の違いから課題管理の進め方についてお話ししました。 今回はその続編として、「リスク」と「問題」の違いを軸に、リスク管理の第一歩をわかりやすく解説します。 こんな悩みを抱えていませんか。 「リスクって“危なそうなこと全部”を指すのだろうか。」 「問題とどう違うのだろうか。」 「そもそも何から手をつければよいのだろうか。」 この記事を読めば、 「問題」と「リスク」の違いが明確にわかります...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.15 統計的品質管理(SQC)の実践事例紹介)
はじめに:いよいよ品質分析の集大成へ # 「不具合がなぜ減らないのか?」「このプロセスは本当に安定しているのか?」 ――そんな問いに、あなたは統計で答えられますか? ここまで、ソフトウェア品質をテーマに、統計的な視点から多くの分析手法を学んできました。 そしていよいよ「統計の話をしようじゃないか」第15回、本シリーズの集大成として登場するのが、統計的品質管理(SQC: Statistical Quality Control) です...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.14 予測:回帰分析で品質を読み解く)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第14回では、回帰分析という手法を用いて「将来を予測する」ことに挑戦します。 この連載では、過去データから全体像や関係性を把握してきましたが、今回はその知見を活かして、「将来どうなるか」を具体的な数値で予測する方法を学びます...
記事を読む「事実はひとつ、真実は人の数だけ?」─ 新人プロジェクトマネージャーがコナンに学ぶ“探偵型マネジメント”思考法
はじめに # 新人プロジェクトマネージャー(PM)の皆さん。 メンバーとの「認識のズレ」やコミュニケーションの難しさに悩むことがありますよね。 その原因は、客観的な 「事実」 と、主観的な 「真実」 を混同しているからかもしれません。 この記事では「探偵型マネジメント」という思考法を紹介します。 コナンの言葉をヒントに「事実」と「真実」を見極め、プロジェクトを円滑に進めます。 「真実はいつもひとつ!」 ― 名探偵コナン しかし、プロジェクトの現場に立つと、次のように思うことがあります...
記事を読む文字コード これだけは覚えておこう ~UTF-8編~
はじめに # 今回は新人さんに向けての記事ということで、我々日本語を扱うプログラマーが長年捕らわれ続けている問題である「文字コード」の問題について語りたいと思います。 現場で起きやすい不具合の多くが文字コードに起因しており、避けて通れない知識です。 「文字コード」には非常に長い歴史があり、当時の技術者たちが直面した制約の中で生まれた、苦悩や試行錯誤の積み重ねの産物です。そのため、現在の姿だけを見て「いまいち」「分かりにくい」と単純に批評できません...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.13 相関と因果:散布図と相関係数の落とし穴)
はじめに # これまでの連載では、平均や割合といった代表値を通じて、「母集団の傾向を推定する」手法について解説してきました。 具体的には、標本平均から母平均を推定したり、割合の差を比較したりといった場面で、統計的推定や仮説検定を用いる方法を取り上げてきました。 しかし実務では、「ある要因が別の結果に影響を与えているのか?」という、よりダイナミックな関係性に注目したい場面も少なくありません...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.12 仮説検定:有意差って本当に意味あるの?)
はじめに # これまでは、「母集団の傾向を推定する」ために、主に以下のような手法を見てきました。 標本から母平均や母割合を推定する 推定値のばらつきを示す「標準誤差(SE)」 統計的な不確かさを数値で表す「信頼区間(Confidence Interval)」 これらはすべて、母集団の特徴を「どれくらいの精度で言えるか?」という推定の話です。 これに対して、統計的に“YESかNOか”を判断するための道具が、今回扱う仮説検定です...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.11 信頼区間と誤差:この結果、どこまで信じていい?)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第11回では、「信頼区間」や「標準誤差」といった推測統計の基本概念を、報告書や品質判断にどう応用できるかという実務視点で解説します。 ソフトウェア品質の現場でも、「結果をどれだけ信じてよいか?」という問いに対して、 信頼区間やZスコアによる不確かさの定量化がますます重要になっています。 確率論と統計的推測の違い:基礎を押さえておこう # 第8回目でも触れましたが、おさらいとしてもう一度書きます...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.10 母集団と標本:中心極限定理、大数の法則)
はじめに # 「すべてを調べられたら完璧だが、現実にはそれは無理」 ――これは品質管理だけでなく、あらゆる調査や分析に共通する課題です。 「統計の話をしようじゃないか」第10回では、「母集団」と「標本」という推測統計の基本概念を紹介し、 推測統計の根幹を支える「中心極限定理」「大数の法則」について説明します。 また、そこから生まれる 「サンプリング誤差」や「バイアスの危険性」 について、実務的な視点から解説します...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.9 正規分布とその周辺:3σルールの意味と限界)
はじめに # 品質管理における統計の代表的なキーワードに「±3σ(スリーシグマ)」があります。 これは 「正規分布」を前提 として、データのばらつきをどこまで許容するかを示すルールであり、異常検知や工程管理の現場で頻繁に登場します。 しかし「正規分布であれば...」という前提がそもそも怪しい場合も少なくありません。 「統計の話をしようじゃないか」第9回では、3σルールの意味とその限界、正規分布に近似できない現場データへの対応について解説していきます...
記事を読む「問題」と「課題」の違いから始めよう ― 新人プロジェクトマネージャー向け:はじめての課題管理ガイド
はじめに # 「なんとなくプロジェクトがうまく回っていないように思える…」 「トラブル発生、でも何から手をつければいいかわからない…」 「会議で“問題点は何でしょうか”って聞かれたけど、うまく言葉にできない…」 新人プロジェクトマネージャー(PM)の皆さん、こんな悩みを抱えていないでしょうか。 プロジェクトに問題はつきものです。 そんなとき、ベテランPMがよく言う「問題を課題に落とし込もう」という言葉。 しかし、「問題」と「課題」は何が違うのでしょうか...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.8 確率の直感と計算:「偶然」の正体を知る)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第8回では、「確率」の直感的な捉え方と基本的な計算方法、そして品質管理の現場で役立つ確率分布について解説します。 「なぜそんなバグが?」 「たまたまテストで見つからなかっただけでは?」 ――そんな“偶然”の現象を、科学的に扱うためのツールが「確率」です...
記事を読む