2要因の分散分析
前回のブログ記事では「1要因分散分析」を見てきました。 今回は2つの要因の分散分析について見ていきましょう。 要因が増えると何がおこる? # コロナ禍になって出社勤務から在宅勤務に切り替えた会社さんも多いのではないでしょうか。 これまでは出社して皆で直接顔を突き合わせて実施してきた共同作業からリモート環境での共同作業に変わったときに、従来の作業パフォーマンスが出せているのか非常に気になるところだと思います。 出社形態を1要因と考えて、「出社」と「在宅」という条件の2水準を持つとしてみましょう...
記事を読むADFSとCognito Userpoolsの連携
庄司です。 ブラウザなどの UI からアクセスするマイクロサービスでは JWT 認証 (OpenID Connect 等) を利用することが一般的です。AWS を利用している場合には、Amazon Cognito user pools (Cognito Userpools) で JWT の発行が可能です。 Cognito Userpools を利用する場合には、システムにアクセスするユーザーをこのサービスに登録する必要があります...
記事を読む水準が3つ以上のデータを分析したい
これまで「対応あり・なしの2つのデータ群について差」の検定を実施してきました。 では、3つ以上のデータ群の差を検定するにはどうすればいいでしょうか? 実はt検定は2群の差までしか検定することが出来ません。 3つ以上の条件での分析には「分散分析」を用いることになります。 今回も統計解析ツールjamoviを使ってデータ分析を行っていきます。 要因・水準について # 今後必要になるので統計用語について説明しておきます。 統計では「改善前、改善後」などの条件を「水準」と呼びます...
記事を読む対応のあるデータの差を検定する
前回のブログ記事では「対応なしt検定」について見ていきました。 今回は「対応ありt検定」で例題を解いていきましょう。 今回も統計解析ツールjamoviを使ってデータ分析を行っていきます。 お題「2種類の試行の差の確認」 # 今回のお題は以下を考えます。 ある組織では静的解析ツールを用いてプログラムのソースコードから欠陥候補を抽出している。 これまで設定Aでツールを運用してきたが、新しく設定Bを作成した。 設定Aと設定Bの2種類の設定で、静的解析ツールの欠陥抽出数に差があるかどうかを確認したい...
記事を読む11tyで生成したマークダウン記事の画像を拡大する
早いものでデベロッパーサイトを開設して半年ほど経過しました。継続的に記事も公開し、もうすぐ100本に到達します。 今後は記事の執筆と並行して、サイト自体のUI/UX改善にも取り組んでいきたいと思います。 今回は改善要望として上がっていた記事の画像のズーム機能について対応しました。デベロッパーサイトなのでここではそのやり方も記事として紹介したいと思います。 現在このデベロッパーサイトでは、SSGツールのeleventyで、マークダウン記事をHTMLへと変換しています...
記事を読む品質改善効果を検定で確認する
データ分析・解析系の記事をすばやく検索するために Analytics タグを用意しました。 このタグを使って本シリーズ記事を検索していただけたら幸いです。 今回も統計解析ツールjamoviを使ってデータ分析を行っていきます。 お題「品質改善前後の効果の確認」 # 今回は品質改善施策を実施する前と実施した後の効果を検定を使って確認していきたいと思います。 お題として以下を考えます。 ある組織で品質改善活動を実施した...
記事を読むArchUnitで考えるアーキテクチャ構造とその検証
「進化的アーキテクチャ」に続き「ソフトウェアアーキテクチャの基礎(日本語版)」発売で再び注目を浴びてきたArchUnitですがTips的な情報があまりネットにないので、これはArchUnitで検証しておこう!というパターンをよくありそうなアプリケーションを題材に実装例をまとめてみました。また、実装例だけだと味気ないので筆者なりのアーキテクチャに対する考え方を合わせて少しご紹介します。 --> Informationこの記事はArchUnit 0.23.1をもとに作成しています...
記事を読む箱ひげ図で外れ値を確認する
前回のブログ記事では統計解析ツールjamoviを使って1標本t検定を行う例をご紹介しました。 今回は再度jamoviを使いつつ、データ分析をする上でネックになる”外れ値”を箱ひげ図を使って確認し、分析に適用していく方法をご紹介します。 外れ値とは # データ分析を実施していると、値自体は「異常」ではないが「他の値から大きく外れた値」が分析をする上で問題になることがあります。この「他の値から大きく外れた値」のことを統計では「外れ値」と呼んでいます...
記事を読むGitHub Codespaces を使いはじめる
GitHub Codespaces は GitHub が提供するクラウド開発環境です。GitHub 社内で運用されていた Codespaces が間もなく一般にもリリースされそうです。 Codespaces --> InformationGitHub 社内の開発環境は昨年 Codespaces に移行し、社員の環境構築作業が劇的に改善されました。マシンスペックの変更も設定ファイルを1行書き換えるだけで完了するとのことです。社員からの評価も非常に高いようです...
記事を読むサービスメッシュが解決しようとしている課題
庄司です。 この記事では、サービスメッシュがどのような課題を解決しようとしているかについて概説します。 アプリケーションは、時間の経過とともに大きく複雑になっていきます。モノリスで始めたアプリケーションもやがて単一のチームでは手に負えなくなります。 やがて分割する時期を迎えます。アプリケーションを分割したそれぞれの部分 (パート) を SOA 時代以降では「サービス」と呼びます...
記事を読むWindows、macOS で sshfs を使用する
庄司です。 この記事では、Windows、macOS で sshfs を使用する手順を説明しますが、この説明の前に、sshfs について調べるきっかけになった背景を記述させてください。 私は Docker Desktop の代替として Rancher Desktop を使っています。macOS 上では Rancher Desktop の仮想 Linux 環境に lima が利用されています。 Windows や macOS の場合、仮想 Linux 環境上でコンテナが動作します...
記事を読む統計解析ツールjamoviの紹介
皆様、どんなツールを使ってデータ分析されていますか? 日頃から同僚・後輩・上司に「こんなデータがあるんだけど、これって意味があるデータなのかな?」なんていう相談されて困ってはいないでしょうか? そんな時こそ簡単便利な統計解析ツールの出番です。 もちろんExcelが手元にあればExcelの「分析ツール」を有効化して分析作業は実施できます。 でもExcelは有料だし、ちょっと手の込んだ分析を実施したいと思った場合は統計用プログラミング言語「R」で分析を行うことになるでしょう...
記事を読むFlagger と Ingress Nginx でA/Bテストをする
前回は、FlaggerとNginxのIngress Controllerを使ってカナリアリリースを試しました。 Flagger と Ingress Nginx でカナリアリリースをする 今回はA/Bテストの方を試したいと思います。 前回のカナリアリリースは、徐々にカナリアバージョンのトラフィック量を増やしながら切り替えていく形でした...
記事を読むGitHub Actions ジョブサマリー機能を使う
GitHub Actions のジョブサマリー機能がリリースされました。 Supercharging GitHub Actions with Job Summaries | The GitHub Blog ワークフロー内で、GITHUB_STEP_SUMMARY 環境変数を用いてワークフロー実行中の情報を出力できます。出力内容はワークフロー実行のサマリーページに表示されます。GitHub Flavored Markdown が使えますので、表現力は十分でしょう...
記事を読むJetBrains Gateway の Gitpod 統合を使って IntelliJ IDEA でリモート開発する
JetBrains の IntelliJ IDEA は根強い人気を誇る IDE です。先月末に JetBrains Gateway と Gitpod を使ってリモート開発が可能になったというアナウンスがありました。 JetBrains Gateway と Gitpod を使ったリモート開発 | JetBrains News Gitpod は IDE をホスティングする SaaS で 従来は VS Code as Service のような存在でした...
記事を読むFlagger と Ingress Nginx でカナリアリリースをする
Kubernetesはデフォルトではローリングアップデート(RollingUpdate)とPod再生成(Recreate)をデプロイ時の戦略として利用できます。 特にデフォルトのデプロイ戦略であるRollingUpdateは、ゼロダウンタイムで順次新バージョンをリリースさせていく方式ですが欠点もあります。 たとえば、Pod(アプリケーション)の起動には成功するものの、バグ等が原因で正常なサービスとして提供できていない場合です...
記事を読むBackstageで開発者ポータルサイトを構築する - カタログ作成
以前以下のブログでBackstageの紹介と導入に関する記事を書きました。 Backstageで開発者ポータルサイトを構築する - 導入編 今回はこの続きで、Backstageを利用して実際にコンポーネントを登録してみたいと思います。 ここでは、Backstageの以下のコア機能を利用します...
記事を読むKubernetes v1.24がリリースされました
2022/05/03 Kubernetesのv1.24がリリースされました。 Kubernetes 1.24: Stargazer 詳細な変更履歴はこちらで確認できます。 以下個人的に大きいと感じた変更点についてまとめてみました。 Dockershim削除 # 今回のリリースで一番の目玉はやはりDockershimの削除でしょうね。 v1.20でDeprecatedになったDockershimが削除され、v1.24以降はコンテナランタイムとしてDockerは使えなくなります...
記事を読むMizu(水)でマイクロサービスのトラフィックを分析する
--> Caution本記事の内容は古くなっています。MizuはKubesharkにリブランディングされていることを確認しています。 GitHub - Kubeshark Kubernetesでおもしろいツールを見つけたので、ご紹介したいと思います。 その名もMizuです。ロゴを見れば分かるように日本語の「水」から名付けられたものです...
記事を読むBackstageで開発者ポータルサイトを構築する - 導入編
依存関係にある他チームで開発しているAPIの情報を探すのに社内リソースを探し回った経験はないでしょうか? 小さな組織ではあまりないかもしれませんが、ある程度の組織になると、管理対象のシステムが数百から数千といったオーダーで構成されることが多いかと思います。 その結果、目的のものを探すためにあちこち探し回り、見つかったと思ったらほしい情報がそこにはなく途方に暮れる。。なんて経験が私はよくあります。 今回こんな悩みを解決するものとして、BackstageというOSSプロダクトを試してみたいと思います...
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