Raspberry PiにCompanionをインストールする方法
こんにちは、庄司です。
リモートワーク環境を改善しようと Elgato の Stream Deck を購入しました。この Stream Deck で Blackmagic Design の ATEM Mini を操作する方法を調べたところ、Bitfocus の Companion を使うと良さそうだとわかりました。
さらに調べると、Companion Pi が提供されていて Raspberry Pi で Stream Deck が使えそうと考えました。
この記事は、手元にある Raspberry Pi 4 (8GB) にインストールした手順を説明します。
インストール手順
#Companion で ATEM Mini を操作する場合、有線 LAN が使用されます。また Companion Pi の実行には Node.js が必要です。Node.js のパッケージマネージャ npm は IPv6 を利用したダウンロードが失敗するバージョンがあるため、インストールの前に nmcli コマンドを使って IPv6 を無効化します。
次のコマンドで NAME を確認します。
sudo nmcli c
私の環境では以下のような応答が得られました。UUID の列はマスクしています。
NAME UUID TYPE DEVICE
preconfigured xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx wifi wlan0
lo xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx loopback lo
Wired connection 1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx ethernet eth0
インターネットに接続しているデバイスの NAME を使って次のコマンドで IPv6 を無効化して、再起動します。ここでは preconfigured を無効化する場合の例を示します。
sudo nmcli c mod "preconfigured" ipv6.method "disabled"
sudo reboot
最新の LTS バージョンの Node.js と yarn を次のコマンドでインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade -y
sudo apt-get install npm nodejs -y
sudo npm i n -g
sudo n lts
sudo npm i yarn -g
以降は、Companion Pi の Manual Install に書かれた手順でインストールします。
最初に root ユーザとしてコマンドを実行できるようにします。
sudo -s
公式のドキュメントにある、次のコマンドを実行します。
curl https://raw.githubusercontent.com/bitfocus/companion-pi/main/install.sh | bash
インストールに成功すると、次のように表示されます。
Companion is installed!
You can start it with "sudo systemctl start companion" or "sudo companion-update"
応答メッセージにあるとおり systemctl start companion
で起動できます。Stream Deck を Raspberry Pi の USB ポートに接続し、ブラウザから http://raspberrypi.local:8000
(Raspberry Pi のホスト名が raspberrypi の場合です。ホスト名はご使用の環境に合わせて置換してください) にアクセスすると Companion にアクセスする画面が開きます。設定すると Stream Deck で ATEM Mini を操作できるようになります。
おわりに
#USB を利用するガジェットが増え、Stream Deck をどうつなごうかと悩んでいたので、Raspberry Pi を使った LAN 経由で ATEM Mini 等を制御する Companion が非常に気に入っています。まだ導入したばかりで、より便利にする方法を探求していきたいと思います。