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駆け出しスクラムマスター Stage3 スクラムは私生活に通ずる!?

| 3 min read
Author: misato-kamei misato-kameiの画像

これは豆蔵デベロッパーサイトアドベントカレンダー2024第5日目の記事です。

はじめに

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スクラムマスター兼2児の母、亀井です。
冒頭に書いた通りプライベートでは母をしておりまして、日々の中で子供たちと相対しながらの家事育児に追われています。
その中で、家事育児の進み具合や家族内のやりとりや関係性など様々なことに「これ、スクラムやん」と感じるほど私の脳がスクラム脳になりつつあります。
この記事では、お恥ずかしながらプライベートの話を交えつつ、私生活の中で「これ、スクラムやん」と思ったもの/そこからの学びの話をしようと思います。
堅苦しく説明せず、スクラムを楽しく身近に感じるよう書いたので、温かい目で見ていただけると幸いです。


我が家のスクラムチーム

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・プロダクトオーナー(こと、これを今日もしくはXX日までにしないといけない!と考える人):私
・開発者(こと、スクラムチームの一員としてタスク(家事育児)を消化する人):主人、私
・スクラムマスター(こと、回しているSprintでカイゼンすべきことがあればカイゼンを促し、早めに障害を除くよう働きかける人):私
...すべて私は兼務していますが、これが我が家の現実です。
ちなみに子供2人は厄介なステークホルダーです。厄介の理由は後ほど。


我が家のSprintとバックログの状況

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我が家は1日/Sprint。
バックログは私生活を回すためのタスク(家事としては掃除、洗濯、食事の用意、皿洗い、育児としては寝かしつけ、入浴、通学の準備他多数)で溢れかえっています。
もちろん、バックログなので優先度が高い順に脳内で上から並んでます。
前日のタスク消化状況から判断して、次Sprint(翌日)のバックログに影響する持ち越し/諦めるタスクがあるかどうかや優先順位はどうか、主人の分担は何かなどある程度計画(Planning) します。
朝から粛々と順調にこなしていくのですが、Planningをしたもののここでステークホルダー2人により差し込みタスクが発生します。
朝だけでも、勃発する兄弟けんかの仲裁、準備した朝食の変更要請(これ、食べない。別のパン食べたい)、子どもの支度が進まない...
受入れせざるを得ないタスクばかり(障害に近いですね)なので、どんどん脳内バックログの上位にタスクが追加されていきます。ツライ。
このままではタスクの消化がままならないのでカイゼンが必要です。
では、何をカイゼンしましょうか。一日の流れ?家族とのやりとりの仕方?それとも、タスクのこなし方?
夜な夜な一人脳内レトロスペクティブを実施してActionを決めています。
(もちろん、私個人で良いActionが思いつかない場合はスクラムチーム(主人)を巻き込みます)
過去に実施したActionと、そこからの学びを少しご紹介したいと思います。


我が家のカイゼン

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  1. 2歳児のイヤイヤ対処
    イヤイヤ期って一言目は必ず「ヤダ」「なない(要らない)」の2つ。
    こちらも困るし、時間がなくて手助けしようとすると大号泣...。
    しかし、以下のようにしてみるとかなり落ち着き、こちらも淡々と対処できるようになっていきました。
    ・無理に意見を押し付けない
    ・AorBなど選択肢をいくつか提示してみる
    ・なんでも挑戦させてみて見守る
    ・小さなことでも成功したことはしっかり褒める
    書き出してみると当たり前のことだけれども、結構チームビルディングにも通ずると思い、失礼ながら人育て=子育てと感じています。

  2. 子どもの支度が進まない
    毎度「これした?」「やった?」と聞くのも大変ですし、子供から「わかってるから言わないで!」と返されるも、思うように進まずこちらもイライラ...。
    なぜこのようなギャップが子供と私の間で生まれるのか?と考えたところ、子供からは自分のしないといけないこと(タスク)が見える化できていない(透明性が低い)ことに気づきました。
    そこで、ホワイトボードと磁石を使って子どものタスクを見える化し、やった/やってないを一目で分かるようにしました。
    また、寝る前に一日のタスクがすべて完了できたらご褒美シールをカレンダーに貼るように仕組み化。
    すると、こちらが聞かずとも自分で進んでタスク状況がどうなのか確認し、行動できるようになりました。
    バックログのようにタスクを明確にすること、状況が聞かずとも一目で分かる場所があることはこんなにも行動に現れることを実感しました。

  3. 兄弟それぞれとのかかわり方
    兄弟ケンカの仲裁時にもそうなのですが、意見の食い違いがあった時は双方の意見を聞くようにし、どちらか一方の肩を持たないよう(特に上の子だけが我慢するように強いないこと)にしています。
    どんな時も公平にそれぞれの意見を聞き、間違っていれば責めるのではなく淡々と説得し、正しければそうだね、と同意しています。
    悪い部分があると次からは「○○するようにしよう」「急にできるようになるのは難しいから少しXXしてみようか」と提案をして少しずつカイゼンするように促しています。
    言葉遣いもすぐ子供はマネするので特に落ち着いて分かりやすい言葉で説得するようにしています。
    これはプロジェクトでもそうで、意見の食い違いがある場合は双方「そうですよね」と共感を示したうえで落としどころを見つけたり、会話の中で誤解があれば客観的な意見で解消するよう心掛けています。
    意見がぶつかっているときは1つの言葉でも敏感になっていることがあるので、ゆっくり丁寧に話すよう行動することを子育ての中で特にひしひし感じています。


おわりに

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家族にはもちろん「スクラムとは...」のような解説は全くせず、スクラムやアジャイルのプラクティスで我が家に取り入れたら好転するのでは?と思った部分を家族に提案/適用している状態です。
プロジェクトでもスクラムを初めて触れるにあたって「Sprintとは...」「レトロスペクティブとは...」と言葉から入ると「あわわ...知らない言葉ばかりでわからない...!悲」と拒絶反応が大きくりがちなのではないでしょうか。
スクラムやアジャイルの用語を使わずとも「こういう風にすると、こういうことが助かるよね!」といった具合にスクラムやアジャイルのエッセンスでどういうところが利点なのか受入れてもらいまずやってみれば、後々「XXやっていたけど、これスクラムだったんだ!」と入りやすくと思います。
誰でも分かる言葉で誰でも利点を感じてもらえて「お、いいじゃん!スクラムやってみよう!」とステークホルダーもどんどん巻き込むように広めていくのが、まさしく今の私の大きなミッションにもなっています。
プロジェクトでも家族でも不要な労力は省きつつ、良いSprint/良い日々を送れるようにスクラムマスターとして、また母として邁進していきたいと思います。
では、少し早いですが良いお年をお迎えください!

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