統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.10 母集団と標本:中心極限定理、大数の法則)
はじめに # 「すべてを調べられたら完璧だが、現実にはそれは無理」 ――これは品質管理だけでなく、あらゆる調査や分析に共通する課題です。 「統計の話をしようじゃないか」第10回では、「母集団」と「標本」という推測統計の基本概念を紹介し、 推測統計の根幹を支える「中心極限定理」「大数の法則」について説明します。 また、そこから生まれる 「サンプリング誤差」や「バイアスの危険性」 について、実務的な視点から解説します...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.9 正規分布とその周辺:3σルールの意味と限界)
はじめに # 品質管理における統計の代表的なキーワードに「±3σ(スリーシグマ)」があります。 これは 「正規分布」を前提 として、データのばらつきをどこまで許容するかを示すルールであり、異常検知や工程管理の現場で頻繁に登場します。 しかし「正規分布であれば...」という前提がそもそも怪しい場合も少なくありません。 「統計の話をしようじゃないか」第9回では、3σルールの意味とその限界、正規分布に近似できない現場データへの対応について解説していきます...
記事を読む「問題」と「課題」の違いから始めよう ― 新人プロジェクトマネージャー向け:はじめての課題管理ガイド
はじめに # 「なんとなくプロジェクトがうまく回っていないように思える…」 「トラブル発生、でも何から手をつければいいかわからない…」 「会議で“問題点は何でしょうか”って聞かれたけど、うまく言葉にできない…」 新人プロジェクトマネージャー(PM)の皆さん、こんな悩みを抱えていないでしょうか。 プロジェクトに問題はつきものです。 そんなとき、ベテランPMがよく言う「問題を課題に落とし込もう」という言葉。 しかし、「問題」と「課題」は何が違うのでしょうか...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.8 確率の直感と計算:「偶然」の正体を知る)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第8回では、「確率」の直感的な捉え方と基本的な計算方法、そして品質管理の現場で役立つ確率分布について解説します。 「なぜそんなバグが?」 「たまたまテストで見つからなかっただけでは?」 ――そんな“偶然”の現象を、科学的に扱うためのツールが「確率」です...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.7 PythonとExcelで描く統計グラフ入門)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第7回では、実務で使えるグラフの描き方を紹介します。 これまで紹介してきた「代表値」「ばらつき」「分布の形」などは、視覚的に示してこそ価値があるものです。 今回は、現場でもよく使われるPython(matplotlib/pandas)とExcelの2通りで、次のような統計グラフを実際に描いてみましょう...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.6 実務に効くグラフの正しい使い分け)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第6回では、実務におけるグラフの使い分けをテーマに扱います。 データを相手に“伝える”場面では、グラフの使い方が極めて重要です。 どんなに分析が正しくても、グラフの選び方や描き方を誤ると、誤解や不信感を招くことにもなりかねません。 今回は、実務で頻出する以下の6つの基本グラフについて、使い分けのポイントを整理します...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.5 形状を知る:歪度・尖度と分布のクセ)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第5回では、データの「形」に着目します。 これまでに代表値やばらつきを見てきましたが、分布の形状そのものに注目することで、データの本質がより明確になります。 今回は以下の2つの指標を中心に紹介します: 歪度(Skewness)… 分布の“非対称性” 尖度(Kurtosis)… 分布の“とがり具合”や“尾の重さ” 品質管理においても、「正規分布であること」を前提に統計的な管理や判断が行われる場面が多いため、非正規分布を見抜く力が求められます...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.4 ばらつきの把握:分散・標準偏差・レンジ)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第4回は、ばらつきの把握をテーマにお話しします。 品質データに限らず、あらゆる実測データは多かれ少なかれ、ばらつきを含んでいます。 平均値や中央値といった代表値だけでは、分布の広がり(散らばり)が見えず、誤った解釈につながることもあります...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.3 代表値の使い分け:平均・中央値・最頻値)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第3回は、「代表値の使い分け」についてお話しします。 世の中にはデータが溢れています。 「データの中心って、どう表せばいいのか?」 統計の最も基本的な問いの一つがこれです。 品質データを扱うとき、よく「平均値」が使われますが、それだけで本当に適切な判断ができているでしょうか? 実は、「平均・中央値・最頻値」はそれぞれ違った特徴を持っており、使い方を間違えると誤解を招く恐れもあります...
記事を読む統計の話をしようじゃないか - ソフトウェア品質のための統計入門(No.2 データとの正しい向き合い方)
はじめに # 「統計の話をしようじゃないか」第2回は、統計を扱う前提となる「データそのもの」との向き合い方についてお話しします。 どれだけ立派な分析手法を使っても、元となるデータが適切でなければ意味がありません...
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