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メイン講師体験記(その1 準備編)

| 3 min read
Author: hiroaki-taka hiroaki-takaの画像

はじめに

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こんにちは。教育グループの高です。先日、ブログにてリモートワーク環境を紹介させて頂きました(そのときの記事はこちら)。そのとき、以下の形で締めさせていただきました。

実は、私、新人研修でメイン講師を担当したのが始めての経験でして…。機会があれば、「メイン講師記」なるものも書いていければと思っております。

思っていたよりも早くその機会が訪れました(笑)。

少々名前を変え「メイン講師体験記」と題して、私がメイン講師として経験したことを色々とお伝えできればと思います。それなりにボリュームが多いため、何回かに分けて記事を書かせて頂ければと思います。

本シリーズの想定する読者

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このシリーズでは、読者像として主に以下の方々を想定しています。もし、皆様の周りに下記に該当する方がいらっしゃれば、是非このシリーズを紹介して頂ければと思います。

  • 今後新たに新人研修に講師、運営として携わる方
  • 新人研修に興味がある方
  • 研修講師ではないが、新人の教育係に任命された方

そもそも「メイン講師」とは?

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ところで、皆さんは「メイン講師」という言葉、お聞きになったことはありますか?
ちなみに、「サブ講師」という言葉もあります。

このメイン講師とサブ講師、役割はそれぞれ以下の通りです。

  • メイン講師
    • 研修中に講義を行う講師
  • サブ講師
    • 演習中に受講者のサポートする講師

もしかすると、メイン講師とサブ講師は弊社固有の名称かもしれません。しかし、おそらく他社様が実施している研修でも、同様の役割の講師がいらっしゃるかと思います。

研修前の準備作業

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新人研修を実施するにあたっては、色々と準備すべきことがあります。簡単にですが、私がどのような準備作業に携わってきたのかご紹介します。

講師準備

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前述の通り、メイン講師は講義が最も重要なタスクです。したがって、研修が始まる前までに、研修の内容については一通り抑えておく必要があります。

大変なのはその分量です。新人研修は数か月に渡って実施します。教材の単純なページ数でいえば、軽く1,000ページは超えると思います。すべてのページを研修中に説明するわけではありませんが、内容を把握するだけでもそれなりに時間がかかります。私は初めてメイン講師を担当しましたので、リハーサルするにしても膨大な時間がかかりました…。

話はそれますが、私の前職は大学教員でした。大学での講義は、基本的には週1~2コマです。研究の合間を縫いつつではありますが、次の講義は1週間後なので、それなりに準備期間は確保できました。一方で、企業での新人研修は、一度始まったらほぼノンストップです。1つの講座が終われば、翌日はすぐに別の講座です。したがって、研修が始まる前に、準備はほとんど終えておく必要があります。この作業量の膨大さが、準備作業で一番大変だと思ったところです。

また、演習問題も抑えておく必要があります。演習問題を解くために必要な知識や、受講者が躓きそうな内容を把握し、講義の進め方を構築します。受講者が躓きそうなところは、実際の業務でいうと「新人が実装するのに躓く場所」、もしくは「皆様が新人のときに躓いたところ」でしょうか?もし、皆様が新人を指導する立場であるなら、このような視点でソースコードをチェックしてみると、新人の指導に少しは役に立つかもしれません。

演習問題改定・作成作業

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メイン講師としての作業というわけではありませんが、演習問題の改定や新規作成も行いました。

特に演習を新規に作成する場合、難易度設定が非常に難しいです。改定の場合は昨年度の実施状況を踏まえて作業できるのですが、新規作成の場合は参考となる情報がほとんどありません(タイムマシンが実用化されていれば、実施状況が分かるんですけどね(笑))。

また、企業研修の場合は、後半で大規模な演習を実施することがあります。弊社の場合も、研修最後は大規模な演習を実施しますので、その演習との接続も意識して問題を設計する必要があります。この点も、大学の演習とは大きく異なる部分だと個人的には思います。

解説ビデオ作成

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LMSに掲載する演習解説ビデオの作成も行いました。通常の講義であれば、受講者の様子から説明を一部省略したり、あるいは更に嚙み砕いて説明をしたり臨機応変に説明の仕方を変えると思います(これは、人に教えるときには重要なポイントだと思います!)。しかし、ビデオ収録中に受講者はいないので、この説明で問題ないのかということをずっと不安に思いながら収録していました。

ちなみに、動画編集は Davinch Resolveを使用しました。このソフトウェア専用のキーボード(下図)もあるので、それを使用してカット編集しました。編集も以外と時間がかかるもので、元の動画編集素材の3倍ぐらいの時間はかかる印象でした。Youtuberって大変なんだなというのを実感しましたね(笑)。

Davinci Resolve Speed Editor

eラーニングサイト(LMS)構築

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研修では、LMS(Learning Management System)を運用することがあります。受講者は、LMSで演習解説ビデオを視聴したり、小テストを受験したり、演習の解答例をダウンロードしたりします。

基本的にはLMSの作業はコンテンツの更新がメインとなります。とはいえ、LMSの作業も大事な準備作業の1つです。

オンライン研修環境準備

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近年のコロナ過により、オンラインで研修を実施するようになりました。そのための環境準備も必要になります。

私が今回メイン講師を担当した研修では、Zoomを使用しました。Zoomの契約や事前設定等も、小さな仕事ではありますが疎かにはできない作業です。

ちなみに、Zoom関連の作業は2年前から携わっています。当初は、オンライン研修を実施する上で、どのように活用したら良いかを検討するためにZoomに入り浸っている時期もありました。そういった経緯もあってか、社内ではそれなりにZoomに詳しい人として認識されているようです(笑)。

おわりに

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ここまで、メイン講師体験記(その1 準備編) と題して、主に準備期間についてお話してきました。今回はあくまでも私が携わった作業を中心に記載しました。実際には、他にもさまざまな作業があります。

今回改めて感じたことは、教育の仕事は終わりがなかなか見えないという点です。もちろん、演習資料やビデオ作成は一旦完成という形にはなります。ただ、もっと良くできるのではないかという欲がどんどん出てくるのが悩ましい部分であり、またやりがいを感じる部分でした。

次回は、研修実施期間中についてお話できればと思います。

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