メイン講師体験記(その3 事後作業編)

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はじめに

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こんにちは。教育グループの高です。先週に引き続き、新人研修のメイン講師に携わった経験について記載したいと思います。第3回は、主に研修期間後についてです。

このシリーズの過去の記事は以下の通りです。

事後作業について

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研修期間中に比べると、事後作業で実施する作業はそれほど多くありません。しかし、事後作業は、今回の研修の総括、次の研修に向けた準備のファーストステップとして、非常に重要な作業だと思います。

Column

事前事業、事後作業について

研修前の準備と、今回ご紹介する事後作業の内容は、私一人で実施しているわけではありません。教育チームのメンバーで作業分担しながら作業しています

試験結果採点・分析

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研修では、研修期間の最後に試験を実施することが多いです。今回の研修では、一般的な学力テストのように知識レベルを測る試験、与えられた仕様に基づいたアプリケーションを実装する実装レベルを測る試験、この2種類の試験を実施しました。

知識面については、CBT形式[1]で実施していますので特に採点は不要です。どちらかといえば、結果の分析が主な作業になります。

実装面についても、簡単なものであれば自動採点は可能ですが、Webアプリの実装ともなると、目視チェックで採点することもあります。

ちなみに研修中では、試験についてはもはや講師が出る幕はほとんどありません。あるのは実施手順の説明と、試験中のトラブル対応ぐらいです。ただし、実施手順を間違えると大変なので、実施手順の説明は慎重に行いました。

アンケート集計・分析

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研修期間の最後に、受講者の皆様にはアンケートにご回答いただいています。その内容をもとに、実施報告書の作成やコンテンツの改定を検討します。

アンケートでは定量的な評価(5段階評価)と、定性的なコメントの2つの観点で実施しています。なかには、定性的なコメントの中に、講師に対して感謝のコメントを記載される方もおられます。人間、感謝されると素直にうれしいもので、次へのモチベーションにもなります。

前述の試験結果と、このアンケートの分析結果を踏まえ、顧客担当者様に報告します。

顧客担当者様への報告・実施報告書の作成

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おおよそ研修が終わってから1~2カ月の内に、顧客担当者様への報告を実施します。具体的には、試験およびアンケート分析の結果、今後継続すべき点と改善すべき点などを報告します。また、実施報告書の形でも提出します。

今回、私はこの作業には直接関わってはいません。ただし別案件で担当した際は、いかに分かりやすい報告書を作るかという点に注力していたと思います。

コンテンツ改定・修正

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次の研修に向けて、テキストや演習問題を改定します。誤字脱字レベルの修正から、演習問題の改定まで多岐に当たります。また、IT系の宿命だとは思いますが、APIのバージョンアップに対する追従なども必要になります。

おわりに

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ここまで、全3回にわけてメイン講師体験記と題して、私が経験してきたことや、研修の裏側について色々と執筆してきました。研修がどういったものかが分からなかった方も、どういった作業があるかは、少しはイメージできたかと思います。

研修は、その前後作業も含めると、それなりに作業量が多い仕事ではあります。ただ、アンケートの部分にも記載した通り、受講者からのありがたいコメントもあり、非常にやりがいのある仕事だと思います。

また、たとえJava基礎の範囲であっても、意外と知らないことがあったり、毎年新しい発見があります。その発見を自分自身の知識として吸収し、どのように受講者にへえていくかを考える必要があることも、個人的にはやりがいのある点だと思います。

もし、研修に講師として携わる機会があれば、積極的にチャレンジしてください。人に教えるということは、自分自身の「学び」にも良い影響があると思います。

メイン講師体験記は以上になります。また、別の記事でお会いしましょう。


  1. CBT(Computer Based Testing)の略。コンピュータを使用したテスト形式のことで、学校で実施するような紙媒体のテストではないことを意味します。 ↩︎

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